必要保障額シュミレーションをしてみたら

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必要保障額は大きく違う


下記のサイトで、死亡保険の必要保障額を計算してみました。

必要保障額
算定サイト
夫婦のみ(子なし)
夫35歳(年収500万円)
妻30歳(専業主婦) 
ライフネット生命

3,500万円

損保ジャパンDIY生命

11,830万円

ネクスティア生命

5,015万円

日本生命

10,225万円

保険市場

8,890万円

その違いに驚いてしまいます。必要保障額はつぎのように考えます。



ただし、計算の仕方や考え方次第で、必要保障額は大きく変わるものなのです。

 夫婦のみ夫婦のみ子が二人ひとり親ひとり親
 夫35歳
(年収500万円)
妻30歳
(専業主婦)
 
夫35歳
(年収500万円)
妻30歳
(年収300万円)
 
夫35歳
(年収500万円)
妻30歳
(専業主婦)
子-3歳・1歳
母30歳
(年収300万円)
 
子-3歳・1歳
父35歳
(年収500万円)
 
子-3歳
ライフネット
生命

3,500万円

1,000万円

4,400万円

3,500万円

3,100万円

損保ジャパン
DIY生命

11,830万円

13,830万円

11,480万円

4,610万円

4,160万円

ネクスティア
生命

5,015万円

9,015万円

3,827万円

7,459万円

8,141万円

日本生命

10,225万円

1,895万円

13,295万円

4,074万円

3,330万円

保険市場

8,890万円

2,200万円

12,469万円

2,636万円

2,229万円

 
 単身世帯単身世帯単身世帯単身世帯 
 28歳男性
(年収500万円)
28歳女性
(年収400万円)
35歳男性
(年収500万円)
35歳女性
(年収400万円)
 
ライフネット
生命

500万円

500万円

500万円

500万円

 

損保ジャパン
DIY生命

350万円

350万円

350万円

350万円

 

ネクスティア
生命

447万円

447万円

447万円

447万円

 

日本生命

-

-

-

-

独身者試算不可

保険市場

245万円

245万円

845万円

845万円

 







必要保障な保障額は?


保険の営業員さんはとりあえず、数字をいれて「保険設計書」を作って来ることも多いようです。それが営業の入り口であればそれは仕方がないことです。その数字をたたき台にしてその人へのプランを考えるのですから。言い換えれば、具体的必要額など計算もせずにテキトウな保障額が出されてくるのです。

ある大手の生命保険会社の自動設計システムでは年齢によって自動的に保険金が決まりまする「30〜44才自動設計プラン」では死亡保障は自動的に5000万円になりますし、「20〜24才の独身層向けの自動設計プラン」では3500万円になります。つまりそれがその保険会社としての「おすすめ」プランなのでしょう。…営業だからそれは当然なことなのですけれど。そんなものなのです。

それ分かった上で、「何で5000万円なんですか?」、「何で3500万円ですか?」「なんでこれが『おすすめ』なんですか?」と尋ねてみましょう。そこから、自分の死亡保障が幾ら必要なのかの相談がスタートします。また支払保険料の予算もあります。

その相談から数字が見直されて、新たな必要保障額のシミュレーションも行われ、適正なプランの保険設計書を再作成してくれるでしょう。最初は漠然とした数字でも当然です。そしてその相談をしてプランを考えていく過程でその保険営業員さんの経験と誠実さが分かります。


「皆さんこんな金額ですから。」「当社ではこうすることにしています。」なんていう不誠実な答えだけが帰ってきたら、もうその人と会うのは止めましょう。


面倒かもしれませんが、保険のプロとのそういった会話を通じで自分に必要な保障や自分が抱えているリスクが分かるようになります。

これはネットだけではなかなか対応できないことです。生命保険探しは、相談相手探しなのです。


シミュレーションと見積りをしてみて…


各社でシミュレーションと試算に必須となる条件が異なるため、試算結果に多少の誤差が生じるのは予測されましたが…必要保障額が最も小さい保険会社と大きい保険会社では、最大で1億2,000万円強もの差があります。

正直、驚きました。何か入力ミスがあったのでは‥と思い、『夫婦のみ』と『子が二人』は再三確認したのですが、やはり数値は同じです。

まず、生活費として〈『住居』と『貯蓄』について特に考慮して算定するか否か〉によって、数値の差異が生じるかと思われます。

現在の支出である「家賃」の金額が高ければ、必要とする保障額は高くなります。逆に、将来の収入といえる「貯蓄」が多ければ、その分必要な金額は少なくてすむはずです。

保険会社によっては、『住居』について〈マイホーム購入予定の有無〉を設定して、詳細で精度が高い試算をすることができます。しかし、マイホームにしても賃貸にしても…そもそも、『住居』に関する数値には地域差が大きいかと思われます。
また、近年の傾向として、教育資金についても地域差を考慮する必要がありそうです。

一方で、生活費のさまざまな項目について、収入や都道府県の平均値を使用して必要保障額を試算できる保険会社もあります。素晴らしいです。

しかし、その《平均値》が自分の実際のものと合わなければ、何の意味もありません。では、その論理的な数値と現実の数値との差が判明したときは、どうすればよいのでしょう…。

「生命保険」に加入するために保障の内容や保険金額を考え、自分に必要と思われる保障金額を計算してみるのは、とても大切なことです。そして、その一見煩雑にも感じる作業が、保険会社のサイトで簡単に算出できるのです。便利ですね。

でも、自分に必要な保障金額が…目安とはいえ、保険会社によって差が大きい・地域差や考え方が考慮されないものでは、かえって迷ってしまいそうです。

保険会社のサイトが装備している数値…算出の根拠や情報は正しいものでしょう。そのシステムと性能の高さは、賞賛に値します。

しかし、算出された必要保障額が本当に自分に合っているかどうかは分かりませんし、その金額のまま(例えば1億円)契約してしまうのでしょうか?。「生命保険」は、必要保障額を算出してから実際に契約する金額を決めるまでが重要です。

保険金額を考えるとき、必要保障額を算出するための数値のに固執すればするほど、迷いは大きくなります。そして、とても便利サイトはシステム外のことは教えてくれません。

迷いや不安に答えてくれるのは、ネットではなく…やはり、自分と同じ、人間なのではないでしょうか。



シミュレーションと見積りの詳細



○シミュレーションと試算に必要な項目の設定状況
●共通の必須項目
・世帯主の年齢、性別、職業、年収(月収)、配偶者の有無、配偶者がいる場合-年齢と年収(月収)、子の有無、子がいる場合-年齢…全社
・子がいる場合の教育費(公立か私立か)…ライフネット生命、損保ジャパンDIY生命、日本生命、保険市場
・世帯の家賃…ライフネット生命、日本生命、保険市場
・世帯の貯蓄…ライフネット生命、日本生命
・勤続年数…損保ジャパンDIY生命、保険市場(会社員と公務員の場合)

●個別の必須項目
・住宅費を除く生活費…保険市場
・家賃と教育費を除く生活費、緊急予備資金、税金・社会保険料、子がいる場合-性別・結婚援助資金…日本生命

●住宅について
・世帯の家賃が必須項目である場合は、住宅が〈持ち家か賃貸か〉を問われた結果の入力になる
・さらに、ライフネット生命と日本生命は、マイホーム購入予定の有無を試算に勘案することができる

●特筆・日本生命
・職業の項目に、業種と規模の選択がある…全国平均を入力できる
・世帯主の年収・世帯全体の貯蓄を入力する際に、職業・業種・規模・性別・年齢による平均値をセットすることができる…セットせずに自分で入力する場合でも、その平均値が《参考》として表示される
・住居費と教育費を除く生活費・住居費・緊急予備資金については世帯収入による平均値が表示され、その数値をセットすることも自分で入力することもできる
・住居費は、収入による平均値のほかに『都道府県データ』を参照できる
・税金・社会保険料は、世帯収入に応じて自動的に算出されている…自分で入力することはできない
・〈マイホームの購入予定有り〉を設定すると、購入予定年齢・返済期間・自己資金・住宅購入価格・ローン金利(変動か固定か)を入力することになる
・ローン金利の入力に際しては、《参考》として住宅金融公庫の基準金利が表示される
・平均値について、「住居費と教育費を除く生活費」を高く「住居費」を安く感じた
(筆者の居住・生活環境が特殊なのかもしれないが…)



○夫婦のみ
●夫35歳-月収35万円(年収500万円)、妻30歳-専業主婦
・ライフネット生命…3,500万円(家賃12万円、貯蓄300万円)
・損保ジャパンDIY生命…11,830万円(夫-勤続12年)
・ネクスティア生命…5,015万円
・日本生命…10,225万円(家賃12万円、家賃と教育費を除く生活費18万円、貯蓄300万円)
・保険市場…8,890万円(家賃12万円、住宅費を除く生活費18万円、夫-勤続12年)

●夫35歳-月収35万円(年収500万円)、妻30歳-月収20万円(年収300万円)
・ライフネット生命…1,000万円(家賃12万円、貯蓄1,000万円)
・損保ジャパンDIY生命…13,830万円(夫-勤続12年・妻-勤続7年)
・ネクスティア生命…9,015万円
・日本生命…1,895万円(家賃12万円、貯蓄1,000万円、家賃と教育費を除く生活費25万円)
・保険市場…2,200万円(家賃12万円、住宅費を除く生活費25万円、夫-勤続12年・妻-勤続7年)

○子が二人
●夫35歳-月収35万円(年収500万円)、妻30歳-専業主婦、子-3歳・1歳
・ライフネット生命…4,400万円(家賃12万円、子-公立学校、貯蓄300万円)
・損保ジャパンDIY生命…11,480万円(夫-勤続12年、子-公立学校)
・ネクスティア生命…3,827万円
・日本生命…13,295万円(家賃12万円、子-公立学校、家賃と教育費を除く生活費23万円、貯蓄300万円)
・保険市場…12,469万円(家賃12万円、住宅費を除く生活費23万円、子-公立学校、夫-勤続12年)

○ひとり親

●母30歳-月収20万円(年収300万円)、子-3歳・1歳
・ライフネット生命…3,500万円(家賃8万円、子-公立学校、貯蓄100万円)
・損保ジャパンDIY生命…4,610万円(母-勤続7年、子-公立学校)
・ネクスティア生命…7,459万円
・日本生命…4,074万円(家賃8万円、子-公立学校、家賃と教育費を除く生活費12万円、貯蓄100万円)
・保険市場…2,636万円(家賃8万円、住宅費を除く生活費12万円、子-公立学校、母-勤続7年)

●父35歳-月収35万円(年収500万円)、子3歳
・ライフネット生命…3,100万円(家賃10万円、子-公立学校、貯蓄300万円)
・損保ジャパンDIY生命…4,160万円(父-勤続12年、子-公立学校)
・ネクスティア生命…8,141万円
・日本生命…3,330万円(家賃10万円、子-公立学校、家賃と教育費を除く生活費15万円、貯蓄300万円)
・保険市場…2,229万円(家賃10万円、住宅費を除く生活費15万円、子-公立学校、父-勤続12年)

○単身世帯

●28歳男性-月収35万円(年収500万円)
・ライフネット生命…500万円(家賃10万円、貯蓄100万円)
・損保ジャパンDIY生命…350万円(勤続5年)
・ネクスティア生命…447万円
・日本生命…独身者の必要保障額試算は不可
・保険市場…245万円(家賃10万円、住宅費を除く生活費15万円、勤続5年、貯蓄100万円)

●28歳女性-月収30万円(年収400万円)
・ライフネット生命…500万円(家賃10万円、貯蓄100万円)
・損保ジャパンDIY生命…350万円(勤続5年)
・ネクスティア生命…447万円
・日本生命…独身者の必要保障額試算は不可
・保険市場…245万円(家賃10万円、住宅費を除く生活費12万円、勤続5年、貯蓄100万円)

●35歳男性-月収35万円(年収500万円)
・ライフネット生命…500万円(家賃10万円、貯蓄500万円)
・損保ジャパンDIY生命…350万円(勤続12年)
・ネクスティア生命…447万円
・日本生命…独身者の必要保障額試算は不可
・保険市場…845万円(家賃10万円、住宅費を除く生活費15万円、勤続12年、貯蓄500万円)

●35歳女性-月収30万円(年収400万円)
・ライフネット生命…500万円(家賃10万円、貯蓄500万円)
・損保ジャパンDIY生命…350万円(勤続12年)
・ネクスティア生命…447万円
・日本生命…独身者の必要保障額試算は不可
・保険市場…845万円(家賃10万円、住宅費を除く生活費12万円、勤続12年、貯蓄500万円)


2010年2月試算



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